ベトナムの紙 2

紙を作るのに大切なもの、それは紙の材料と美しい水。山間にあるこの村は美しい水が豊富にあり紙漉きには大変恵まれています。電機は通っているそうですが、この紙漉きに関しては電力を全く使いません。

原料になる植物のサンプルを見せていただきました。

その土地の独特の植物の他、和紙に使われる楮(こうぞ)もあります。その他、バナナの葉なども原料。でも、独特の植物というのが一番興味をそそられました。何度聞いても忘れてしまう単語でしたが、ある植物はベトナムで妊婦さんが栄養をとるために食べる野菜だそうで、なんだかとても貴重な感じがしますね。

原料をきれいに洗って、それをグツグツとドラム缶の中で煮詰めます。それを取り出して丁寧にゴミを取り除き洗います。その後、繊維を砕く作業があります。その作業をしているところ。トントン、トントンと棒で叩いています。けっこう重労働だなぁ。

そして、おなじみの光景、紙漉きの作業をしているところです。この時は植物の色を利用した濃いめの色の紙を漉いていました。

この後に丁寧に一枚一枚天日干しして紙が完成します。

下の画像は、会社で購入した紙です。やさしい色のカラフルな紙。ちょっと植物の繊維が混じったり厚さがまちまちですが、そこが手漉きの証拠!