『かしこ』

私が大好きなフリーペーパーが『かしこ』です。
なぜならば、手紙がメインテーマで、内容はもちろん、毎号の表紙が可愛らしいのです。
郵便局にてもらう事が出来ます。今は代引きにて直接自宅に届けてくれるそうです。

最新号の特集は「作家の手紙」。

私がワクワク読み進めたものは石川啄木から金田一京助へ宛てたお礼状のお手紙。どちらも有名人ですねー。

「先日はなつかしきおはがきちょうだい、なおまた小樽の京子の方へもきれいな絵はがきお恵みくだされ候由、うれしくうれしくお礼申し上げ候…」

啄木の1歳を過ぎたばかりの娘・京子宛に贈ってくれた絵はがきのお礼を伝えています。ちょっと子煩悩なお父さんの顔も垣間見れる文章です。

「うれしく」を二回重ねることでなんだか喜びが二倍!って感じが伝わりませんか。こんなお礼状、書いてみたいです。。

私らしく書くとこんな感じになります↓

「先日はお手紙ありがとう。自宅のポストをあけて田中さんの馴染みの文字が書かれた封筒を発見したときは、心躍りました。うれしくて、うれしくてマンションのドアにたどりつくまでに封をビリリと開けてしまいましたよ。」

アナログなのにその時の風景が目に浮かぶ手紙ってやっぱりいいですね!

石川啄木の印象は『一握の砂』のイメージが強くちょっと暗いですが、こんな穏やかなお手紙も書いていたんだなぁと実感。しかも、現在でも500通余りの手紙が残されているそうです。ちょっと新たな発見をしました。